2022年後半から急速に一般に広まりを見せた生成AIツール。今ではその種類も様々になり、文章の作成や会話をすることにとどまらず、動画や画像の作成といった創作活動にも活用されている。生成AIを活用する時代から、生成AIと共に共生する時代に向けて、改めて今使える生成AIツールのそれぞれの特性を見直してみましょう。
この記事では、複数ある生成AIツールの特性とトレンドを改めて紹介していきます。
生成AIツールをおさらい
OpenAIのChatGPTの登場以降、一般向けに生成AIが広まり、私たちの身の回りには「Gemini」「Claude」「ChatGPT」「Copilot」とさまざまなツールが存在しています。仕事やプライベートのちょっとした会話の相手、知りたいことを検索するためのツールとして人によっては毎日のように接しているという人もいるのではないでしょうか。
しかし、これらのツールには人の性格の違いのようにツールによって癖や得意・不得意などの特性があるのはご存じですか?また、動画や画像作成などを行う際にも先に挙げた4つ以外に異なったツールが存在し、その使い分けをすれば仕事やプライベートにおいてより生成AIを有効に活用できるのです。
AIモデル比較:Gemini / Claude / ChatGPT / Copilot

大まかに表にまとめると以上の図のような分類になります。それぞれを細かく見ていきましょう。
◇Gemini(Google)⇒知識や最新情報が欲しい
①検索とリアルタイム情報が強く、最新の事柄にも対応しやすい
②テキストだけでなく 画像・動画情報の理解も得意(マルチモーダル)
③Google 検索との親和性が高く、知識探索系に強い
④最新ニュース・トレンド調査や画像+説明の複合質問、大量の知識が絡む調査タスクに向いている
◇Claude(Anthropic)⇒長い対話や倫理・感情を含む議論
①安全性・倫理配慮を重視して設計された生成AI
②長い会話・複雑な価値判断のある質問への対応力が高い
③出力が穏やかで偏りにくく、対応範囲のブレが小さい
④セーフティ重視のシナリオで、学術・議論系の長文対話や倫理的判断・感情的な対話に向いている
◇ChatGPT(OpenAI)⇒幅広い文章生成や汎用タスク
①最も幅広く使われる汎用 AI
②文章生成・要約・翻訳・創作・QA までバランスよくこなす
③プラグイン・ツール連携が豊富で、カスタマイズ性も高い
④プロンプト次第で汎用的に使いたい場合に有効で、Webコンテンツ・記事生成やビジネス文書・プレゼン資料作成などに向いている
◇Copilot(Microsoft)⇒プログラミング・開発支援
①開発者の作業を 補完・提案・自動化 する目的で最適化
②ソフトウェア開発の現場で、コード補完・バグ検出・最適化の質が高い
③GitHub / Visual Studio と強く統合された コーディング支援特化モデル
④プログラミング全般(例:関数生成・コードレビュー/修正)に強く、IDE や CI/CD との連携も可能でソフトウェアチームの生産性向上などへの使用に向いている
生成AIツール人気ランキング
ここまでそれぞれの特性と使用に向いているシーンを紹介してきましたが、実際にはどのツールがどのくらい使用されているのでしょうか。
国内最大級のAI学習コミュニティである「SHIFT AI」が2024年に会員を対象にアンケートを実施した結果、生成AIツールのトレンドが明らかになりました。

やはり生成AIツールの中で使用率がダントツに高いのがChatGPTとなっています。その次に、あまり聞きなじみのない「Perplexty AI」というツールが登場しています。2022年12月にサービスが開始されたAI検索エンジンです。アメリカの企業によって開発されたサービスで、OpenAI、Meta、Googleなどの出身者らによって共同設立されました。Googleに挑む新たな検索エンジンとして今話題のAI検索エンジンです。その話題性も込みで利用しているユーザーも多く、利用率が上がっています。
Perplexity AIの特性

ChatGPTやClaudeが「考えて書くAI」だとすると、Perplexityは 「探して裏取りするAI」 と言えます。最大の特徴として、情報の出どころが明確であるというところがユーザーの信頼を得ているといえます。学術論文・公式発表・ニュース記事を優先し、回答に 必ずソース(URL) が付くので情報がどこから来たのかが端的にわかります。
分からないことは「分からない」と回答し、根拠が弱い情報は出さずに創作や妄想はほぼしないという結果が出ています。調査・リサーチや記事のファクトチェック、学術・医療・政策・テック動向の把握などには最適な生成AIツールといえるでしょう。
ランキングやそれぞれの特性を総合すると【Perplexityで調べる → ChatGPTで書く → Claudeで整える】のようにそれぞれの特性を活かしたうえで、組み合わせて利用することがベストな使い方と言えます。
文書作成・調査以外のクリエイティブな生成AI
文書作成や会話、調査などに特化した生成AIツールを紹介してきましたが、ChatGPTが画像の生成を可能にして以降、それぞれのツールでも画像生成が可能になり、今現在もその技術はアップデートされ続けています。上記で紹介してきたツール以外に、SHIFT AIによって、画像や動画の生成に特化したツールのランキングも紹介されています。

・「DALL-E3」はOpenAIが提供
・「Midjourney」はアート系画像生成向け
・「Adobe Firefly」はPhotoshopやIllustratorなどと連携可能

・「Runway」高品質な動画を簡単な操作で作成できる
・「LumaAI」3Dやリアルな映像の生成が可能
・「Kling」実際の映像制作現場での利用が多い
まとめ
このように一口に生成AIツールと言っても調査やコーディング、会話や文書作成、画像・動画作成などの多様な使い方ができるようになってきています。2022年の生成AIツール登場から約4年、ツールも増えてきていますがそれぞれのツールも常にアップデートされることで、より使いやすくより使い方も幅広くなってきています。
今回紹介した、それぞれの特性を理解して組み合わせて利用することでユーザーの可能性はこれまで以上に広がっていき、人とAIがともに一つのものを作り上げていくことができるようになります。それは、ビジネスシーンだけではなく、SNSや創作活動、個人のクリエイティブな活動にまで利用が可能です。


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