Claude Desktop MCP(Model Context Protocol)は、AIアシスタントClaudeを外部ツールやデータソースと安全に連携させる革新的な技術です。
本記事では、MCPの基本概念から具体的な設定方法、おすすめサーバーの選び方、実践的な活用シナリオまで、網羅的に解説します。
開発者、データアナリスト、コンテンツクリエイターなど、様々な職種の方に向けた活用方法やセキュリティ対策も詳しく紹介し、業務効率化を図る実践的なガイドとしてお届けします。
Claude Desktop MCPとは?【60秒でわかる基本】

Claude Desktop MCP(Model Context Protocol)は、Anthropicが開発した革新的なプロトコルで、Claude Desktopアプリケーションと外部ツール・データソースを安全に接続する仕組みです。
MCPにより、Claudeはこれまで不可能だったローカルファイルの操作、GitHubリポジトリの管理、Web検索、データベースクエリなど、さまざまな外部リソースにアクセスできるようになります。
これは「AIのUSBポート」のような存在で、標準化された方法でClaudeの能力を飛躍的に拡張します!
従来のAPI連携とは異なり、MCPは双方向通信を可能にし、リアルタイムでのデータ取得や操作を実現します。
この技術により、Claude Desktopは単なるチャットボットを超え、実際の業務ツールとして活用できる強力なプラットフォームへと進化したのです。
MCPの定義と技術的背景
Model Context Protocol(MCP)は、Anthropicが2024年に開発したオープンなプロトコルで、AIアプリケーションと外部データソース・ツール間の通信を標準化する仕組みです。
MCPはJSON-RPC 2.0プロトコルを採用し、クライアント(Claude Desktop)とサーバー(MCPサーバー)間で構造化された通信を行います。
従来のAPI連携との最大の違いは、双方向通信を可能にすることで、AIが外部ツールを使用するだけでなく、外部ツールからAIへの情報送信も可能になった点です。
このプロトコルは「AIのUSB-Cポート」とも呼ばれ、どのようなAIモデルやツールとも統一された方法で接続できる画期的な仕組みを提供します。
MCPにより、開発者は各APIの独自仕様を理解することなく、標準化されたインターフェースを通じて様々なサービスと連携できるようになりました。
MCPサーバーとは?種類と役割を理解する
MCPサーバーは、Claude Desktopからのリクエストを受けて、ファイル操作やAPI呼び出しを代行する仲介役です。
主に3つの種類があります:
📝 1. ローカルMCPサーバー
ローカル環境で動作し、PC内のファイルシステムへのアクセスやローカルアプリケーションの操作を可能にします。
セキュリティ面で優れており、機密情報を外部に出さずに処理できます。
📝 2. HTTP/リモートMCPサーバー
Web APIやクラウドサービスとの連携に使用され、HTTP/HTTPSプロトコルを通じて通信します。
外部サービスとの連携に最適で、リアルタイムデータの取得が可能です。
📝 3. カスタムMCPサーバー
特定の業務に最適化された独自のサーバーで、PythonやTypeScriptを使用して開発できます。
自社のビジネスロジックや特殊な要件に対応可能です。
各サーバーは、特定の機能(ファイルシステム、GitHub、Web検索、データベースなど)を担い、Claude Desktopが自然言語で指示するだけで複雑な操作を自動化します。
料金体系:無料で使える?Claude Proは必須?
MCP自体の利用は完全に無料で、誰でも自由に使うことができます。
しかし、実際にMCPを使用する際には以下の料金について理解が必要です:
・MCPプロトコル自体:無料
・基本的なMCPサーバー(filesystem、GitHubなど):無料
・Claude Desktopアプリケーション:無料
・Claude Proサブスクリプション(月額$20):高度な利用に推奨
・外部APIの利用料(Web検索、DB接続など):各サービスの料金体系に従う
・商用クラウドサービスの利用料
Claude Proは必須ではありませんが、MCPを本格的に活用する際には、利用制限の緩和や高速応答のための加入を検討されることをお勧めします。
多くの個人開発者や小規模利用の方は、無料プランで十分な機能を活用できます。
Claude API・Claude Code・プラグインとの違い
| 比較項目 | MCP | Claude API |
|---|---|---|
| 利用環境 | デスクトップ環境 | サーバーサイド |
| 適用場面 | 対話的な利用 | 大規模アプリケーション |
| 連携方式 | リアルタイムツール連携 | バッチ処理 |
Claude APIとの違い:
Claude APIはサーバーサイドでの統合に適しており、大規模なアプリケーションやバッチ処理に向いています。
一方、MCPはデスクトップ環境での対話的な利用に最適化されており、リアルタイムでのツール連携を可能にします。
Claude Codeとの違い:
Claude Codeはコマンドラインインターフェースを通じた開発支援ツールです。
MCPはより汎用的で、ファイル操作、Web検索、データベース接続など、幅広い範囲なツール連携をサポートします。
実際には両者を組み合わせて使用することも可能です。
他社プラグインとの違い:
多くのAIプラットフォームが提供するプラグイン機能は、特定のサービスとの連携に特化されています。
MCPはオープンな標準規格で、どのAIモデルやツールとも連携可能であり、より柔軟で拡張性の高い設計となっています。
Claude Desktop MCPでできること【ユースケース5選】

以下に代表的な5つのユースケースをご紹介します。
1. ローカルファイルシステムへのアクセス
MCPを使用することで、Claude DesktopはPC内のファイルやフォルダに直接アクセスできるようになります。
これにより、ドキュメントの整理、コードのレビュー、既存資料の要約など、ローカルリソースを活用した作業が可能になります。
・特定フォルダ内のファイル一覧取得
・ファイル内容の読み書き
・ファイルの作成・更新・削除
開発者は、プロジェクト内のソースコードを分析させたり、ドキュメントファイルを自動生成させたりできます。
ビジネスユーザーは、Excelファイルからデータを抽出したり、プレゼンテーション資料を作成したりできます。
これらの操作はすべてローカル環境で完結するため、セキュリティ面でも優れており、機密情報を外部に送信することなくAIの力を活用できます!
2. GitHubリポジトリの操作・管理
GitHub MCPサーバーを使用すると、Claude Desktopから直接GitHubリポジトリを操作できるようになります。
これにより、コードレビュー、リファクタリング、ドキュメント生成などの開発フローを大幅に自動化・高速化できます。
・リポジトリのクローン
・ブランチの作成・切り替え
・ファイルの閲覧・編集
・コミットの作成
・プルリクエストの作成・マージ
開発者は、「このバグを修正してテストを追加し、ドキュメントも更新して」といった複雑な指示を、Claudeに自然言語で伝えるだけで実行させることができます。
また、GitHub Actionsとの連携により、CI/CDパイプラインの設定や実行結果の確認もClaudeから直接行えます。
これにより、開発ワークフローの効率化と品質向上が実現します。
3. Web検索とブラウジング
Brave Search MCPサーバーを使用することで、Claude Desktopは最新のWeb情報にアクセスできます。
これにより、市場調査、競合分析、SEO調査など、リアルタイムな情報収集作業が大幅に効率化されます。
Claudeは検索クエリを自動生成し、Webページの内容を解析して、必要な情報を抽出します。
例えば、「最新のPython Webフレームワークの比較記事を作成して」という指示に対して、Claudeは自動的に関連情報を検索し、各フレームワークの特徴や使いやすさ、パフォーマンスを比較した包括的なレポートを作成できます。
また、特定のWebサイトから定期的に情報を収集し、変化があれば通知するような自動化も可能です。
これにより、業界動向のモニタリングや競合他社の動向分析など、継続的な情報収集タスクを効率化できます。
4. データベースクエリの実行
PostgreSQLやMySQLなどのデータベースに接続するMCPサーバーを使用すると、ClaudeにSQLクエリの作成・実行、データ分析、レポート生成を任せることができます。
・データベースへの接続設定
・テーブル構造の把握
・SQLクエリの作成・実行
・結果の解析・可視化
・レポートの生成
アナリストは、「先月の売上データを分析して、商品カテゴリ別の傾向をグラフで表示して」といった自然言語の指示を与えるだけで、Claudeが自動的にSQLを生成し、データを抽出・分析して視覚的なレポートを作成します。
これにより、BIツールを使わない簡易的なデータ分析や、定期的なレポート作成がノーコード/ローコードで実現可能となり、データ駆動型の意思決定をより身近にします。
5. カスタムツール連携(Slack、Notionなど)
Slack、Notion、Trello、Jiraなど、日常的に使用しているSaaSツールとMCPを連携させることで、チームコラボレーションやプロジェクト管理の自動化が可能になります。
例えば、Slack MCPサーバーを使用すると、Claudeから直接メッセージの送信、チャンネルの作成、ユーザーの招待などが行えます。
Notion MCPサーバーを使用すれば、データベースの更新、ページの作成・編集、タスクの管理などが可能です。
これらの連携により、「新規プロジェクトが開始されたら、Notionにプロジェクトページを作成し、Slackに通知を送り、関連するメンバーを招待する」といった複雑なワークフローを、Claudeに自然言語で指示するだけで自動化できます。
Zapierのような既存の自動化ツールと比較して、より高度な自然言語処理を活用した柔軟な連携が可能となります。
Claude Desktop MCPの設定方法【OS別完全ガイド】

事前準備:必要な環境とツール
MCPを設定する前に、以下の環境とツールが必要です:
・Claude Desktopアプリケーション(最新版)
・Node.js(v18以上)またはPython(v3.8以上)
・パッケージマネージャ(npm、pip、またはHomebrew)
・Git(MCPサーバーのインストールに使用)
・コマンドライン操作の基本知識
・管理者権限(一部の設定に必要)
基本的なコマンドライン操作ができる方なら、特別なプログラミング知識は不要です。チュートリアル通りに進めれば、30分程度でセットアップ完了可能です!
【Windows】Claude Desktop MCP設定手順
Windows環境での設定は、以下の手順で進めます:
まずはNode.jsのインストール確認を行います。
PowerShellまたはコマンドプロンプトで以下を実行:
# Node.jsのインストール確認
node --version
npm --version
# 必要に応じてNode.jsをインストール
# https://nodejs.org/ から最新版をダウンロード
作業ディレクトリを作成し、MCPサーバーをインストールします。
# 作業ディレクトリの作成
mkdir C:\mcp-servers
cd C:\mcp-servers
# filesystem MCPサーバーの例
git clone https://github.com/modelcontextprotocol/server-filesystem.git
cd server-filesystem
npm install
Windowsの場合、設定ファイルの場所は通常以下の場所です:
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\Claude\claude_desktop_config.json
設定ファイルの内容:
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "node",
"args": ["C:/mcp-servers/server-filesystem/dist/index.js"],
"env": {
"PATH": "C:/mcp-servers/server-filesystem/node_modules/.bin"
}
}
}
}
【Mac】Claude Desktop MCP設定手順
macOS環境での設定は、Homebrewを使用すると効率的です:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
brew install node
mkdir ~/mcp-servers
cd ~/mcp-servers
# filesystem MCPサーバー
git clone https://github.com/modelcontextprotocol/server-filesystem.git
cd server-filesystem
npm install
Macの場合、設定ファイルは以下の場所にあります:
~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "node",
"args": ["/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/server-filesystem/dist/index.js"],
"env": {
"PATH": "/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/server-filesystem/node_modules/.bin"
}
}
}
}
Finderで設定ファイルを開く場合、Command+Shift+Gで「~/Library」を入力してアクセスできます。パーミッションの問題が発生した場合は、`chmod 755`コマンドで適切に設定しましょう。
【Linux】Claude Desktop MCP設定手順
Linux環境(Ubuntuを例に)での設定手順:
sudo apt update
sudo apt install nodejs npm git
# NodeSourceリポジトリ経由で最新版をインストール
curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_18.x | sudo -E bash -
sudo apt install nodejs
mkdir ~/mcp-servers
cd ~/mcp-servers
# filesystem MCPサーバー
git clone https://github.com/modelcontextprotocol/server-filesystem.git
cd server-filesystem
npm install
Linuxの場合、設定ファイルは以下の場所にあります:
~/.config/Claude/claude_desktop_config.json
サービスファイルの作成:
sudo nano /etc/systemd/system/mcp-filesystem.service
サービスの開始と自動起動設定:
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable mcp-filesystem
sudo systemctl start mcp-filesystem
claude_desktop_config.jsonの書き方と設定例
claude_desktop_config.jsonは、MCPサーバーをClaude Desktopに登録するための最も重要な設定ファイルです。
正しい場所に正しい構造で配置することが成功のカギとなります。
📝 ファイルの正しい配置場所
各OSにおけるclaude_desktop_config.jsonのデフォルトパス:
- Windows:
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\Claude\claude_desktop_config.json - macOS:
~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json - Linux:
~/.config/Claude/claude_desktop_config.json
📝 基本的な構造と各プロパティの説明
設定ファイルはJSON形式で、以下の基本構造を持ちます:
{
"mcpServers": {
"server-id": {
"command": "実行コマンド",
"args": ["引数1", "引数2"],
"env": {
"環境変数1": "値1",
"環境変数2": "値2"
}
}
}
}
| プロパティ | 説明 |
|---|---|
| command | MCPサーバーを起動する実行ファイル(node、pythonなど) |
| args | コマンドライン引数。サーバーのエントリーポイントを指定 |
| env | 環境変数。APIキーやパス設定などを含む |
以下は、filesystem、GitHub、Brave Searchの3つの主要MCPサーバーが動作する完全な設定例です!
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "node",
"args": [
"/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/server-filesystem/dist/index.js",
"/Users/{ユーザー名}/Documents"
],
"env": {
"NODE_PATH": "/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/server-filesystem/node_modules"
}
},
"github": {
"command": "node",
"args": [
"/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/server-github/dist/index.js"
],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "ghp_xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx",
"GITHUB_API_VERSION": "2022-11-28"
}
},
"brave-search": {
"command": "node",
"args": [
"/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/server-brave-search/dist/index.js"
],
"env": {
"BRAVE_API_KEY": "BSxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
}
}
}
}
・絶対パスを使用することを推奨
・Windowsではスラッシュ(/)または二重バックスラッシュ(\\)を使用
・ユーザー名の部分は実際のユーザー名に置き換えること
・APIキーなどの機密情報は設定ファイルに直接記載せず、システム環境変数を使用することを推奨
おすすめのClaude Desktop MCPサーバー10選【用途別】

初心者向け:まず入れるべき基本の3サーバー
📝 1. Filesystem MCP Server
- 説明: PC内のファイル操作を可能にする最も基本的なサーバー
- 難易度: ⭐⭐(1-5)
- 主な機能: ファイルの読み書き、ディレクトリ移動、検索
- 料金: 完全無料
- 導入推奨度: ★★★★★
📝 2. GitHub MCP Server
- 説明: GitHubレポジトリを直接操作できる
- 難易度: ⭐⭐
- 主な機能: レポジトリ操作、PR作成、コードレビュー
- 料金: 無料(GitHub API利用制限あり)
- 導入推奨度: ★★★★★
📝 3. Brave Search MCP Server
- 説明: 最新Web情報へのアクセスを提供
- 難易度: ⭐
- 主な機能: Web検索、ページ取得、情報抽出
- 料金: 月1000クエリまで無料
- 導入推奨度: ★★★★☆
これら基本3つは初心者でも安全に使え、効果を実感しやすいです!
開発者向けおすすめMCPサーバー
📝 4. Desktop Commander
- 説明: 端末操作とファイル操作用の高機能サーバー
- 難易度: ⭐⭐⭐
- 主な機能: コマンド実行、プロセス管理、システム情報取得
- 料金: 無料
- 特徴: 開発環境の一元管理に最適
📝 5. Docker MCP Server
- 説明: Dockerコンテナ管理をClaude経由で実行
- 難易度: ⭐⭐⭐⭐
- 主な機能: コンテナ操作、イメージ管理、ログ確認
- 料金: 無料
- 特徴: 開発環境構築の自動化に威力を発揮
📝 6. Database MCP Server (PostgreSQL/MySQL)
- 説明: データベースアクセスを可能にする
- 難易度: ⭐⭐⭐⭐
- 主な機能: SQL実行、データ抽出、スキーマ確認
- 料金: 無料
- 特徴: 簡易的なデータ分析からレポート生成まで
データ分析向けおすすめMCPサーバー
📝 7. AWS Documentation MCP Server
- 説明: AWSドキュメントを自動検索・解析
- 難易度: ⭐⭐⭐
- 主な機能: ドキュメント検索、ベストプラクティス提示
- 料金: 無料
- 特徴: クラウド環境設定の自動化に
📝 8. Excel/CSV MCP Server
- 説明: 表計算ファイルの読み書き・分析
- 難易度: ⭐⭐
- 主な機能: データ処理、集計、視覚化
- 料金: 無料
- 特徴: 日次レポート作成の自動化に最適
コンテンツ制作向けおすすめMCPサーバー
📝 9. Context7 MCP Server
- 説明: 文脈を考慮した高度なコンテキスト管理
- 難易度: ⭐⭐⭐
- 主な機能: 文書分析、関連性評価、内容要約
- 料金: 無料
- 特徴: 長文書の要約やコンテンツ生成に威力
📝 10. Notion MCP Server
- 説明: Notionデータベースを直接操作可能
- 難易度: ⭐⭐
- 主な機能: ページ作成、データベース更新、タスク管理
- 料金: 無料
- 特徴: ブログ執筆からプロジェクト管理まで多彩
これらのサーバーはコミュニティで高く評価されており、実績があります。用途に応じて適切に選択することで、業務効率を大幅に向上させることができます!
・自分の用途に合ったサーバーを優先
・まずは基本の3つから始める
・無料サーバーで十分な機能を実現可能
・複数サーバーの組み合わせで相乗効果
人気MCPサーバーのインストール方法【Claude Desktop】

Filesystem Serverのセットアップ
# 作業ディレクトリの作成
mkdir -p ~/mcp-servers/filesystem
cd ~/mcp-servers/filesystem
# 公式リポジトリからクローン
git clone https://github.com/modelcontextprotocol/server-filesystem.git .
npm install
# ビルドの実行
npm run build
特定ディレクトリへのアクセスを制限(推奨):
# 特定ディレクトリへのアクセスを制限(推奨)
chmod 755 ~/mcp-servers/filesystem
chmod -R 755 ~/Documents/mcp-accessible-folder
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "node",
"args": [
"/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/filesystem/dist/index.js",
"/Users/{ユーザー名}/Documents",
"/Users/{ユーザー名}/Projects"
],
"env": {
"NODE_PATH": "/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/filesystem/node_modules"
}
}
}
}
GitHub Serverのセットアップ
- GitHubの
Settings > Developer settings > Personal access tokens > Tokens (classic)へ移動 Generate new tokenをクリック- 以下の権限を付与:
・repo(フルリポジトリアクセス)
・read:org(組織の読み取り)
・user:email(メールアドレスへのアクセス)
mkdir -p ~/mcp-servers/github
cd ~/mcp-servers/github
# GitHub MCPサーバーの取得
git clone https://github.com/modelcontextprotocol/server-github.git .
npm install
npm run build
~/.bashrcまたは~/.zshrcに追加:
# ~/.bashrcまたは~/.zshrcに追加
export GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN="ghp_xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
export GITHUB_API_URL="https://api.github.com"
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "node",
"args": [
"/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/github/dist/index.js"
],
"env": {
"GITHUB_TOKEN": "ghp_xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx",
"GITHUB_API_URL": "https://api.github.com",
"NODE_PATH": "/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/github/node_modules"
}
}
}
}
トークンは`repo`権限を必ず付与してください。組織のリポジトリを扱う場合は`read:org`権限も必要です。トークンは定期的に更新することを推奨します(推奨:90日ごと)。
Brave Search Serverのセットアップ
- Brave Searchの公式サイト(https://search.brave.com/)へアクセス
- 右上の
Get API accessをクリック - アカウントを作成し、無料枠(月1000クエリ)を申請
- APIキーを控える(
BSで始まる文字列)
mkdir -p ~/mcp-servers/brave-search
cd ~/mcp-servers/brave-search
# Brave Search MCPサーバーの取得
git clone https://github.com/modelcontextprotocol/server-brave-search.git .
npm install
npm run build
{
"mcpServers": {
"brave-search": {
"command": "node",
"args": [
"/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/brave-search/dist/index.js"
],
"env": {
"BRAVE_API_KEY": "BSxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx",
"NODE_PATH": "/Users/{ユーザー名}/mcp-servers/brave-search/node_modules"
}
}
}
}
動作確認用のテスト:
# 動作確認用のテスト
curl -X POST "https://api.search.brave.com/res/v1/web/search" \
-H "Accept: application/json" \
-H "X-Subscription-Token: BSxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx" \
-d '{"q": "Claude Desktop MCP test"}'
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 無料枠 | 月1000クエリ |
| クエリあたりの結果数 | 最大20件 |
| レート制限 | 1分あたり100リクエスト |
| 商用利用 | 有料プランが必要(月額$3.99〜) |
これら3つのMCPサーバーを設定することで、基本的なファイル操作、GitHub連携、Web検索の機能がClaude Desktopで利用可能になります。
各サーバーは独立して動作するため、必要に応じて追加することができます。
複数のClaude Desktop MCPサーバーを組み合わせる【応用】

GitHub + Filesystemで開発ワークフロー自動化
GitHubとFilesystemの組み合わせは、開発プロセスの大幅な効率化を実現します。
・仕様書の自動生成と更新
・コードレビューとドキュメント同期
・リファクタリングとテストカバレッジ管理
実装例:
# プロジェクトディレクトリ構造
project/
├── docs/ # ドキュメント(ローカル)
├── src/ # ソースコード(GitHub)
├── tests/ # テストコード
└── .claude-config/ # Claude設定ファイル
📝 Claude指示例
「Claude、以下の仕事をお願いします:
- GitHubから最新のdevelopブランチを取得
- 新機能のコードを分析し、技術仕様書をdocs/に作成
- 既存のAPIドキュメントを更新
- 変更点をコミットし、プルリクエストを作成」
この組み合わせにより、開発フローの半自動化が可能となり、人為的なミスの削減と開発速度の向上を実現します!
Web検索 + データベースで市場分析
Web検索MCPサーバーとDB接続MCPサーバーを組み合わせることで、外部市場データと社内データを統合した高度な分析が可能になります。
・Web検索:競合他社の価格調査
・DB接続:独自の販売データ取得
・統合分析:価格戦略の最適化提案
・レポート生成:経営層への報告資料作成
📝 具体的な指示例
「競合他社の最新価格をWeb検索で調査し、社内データベースの販売実績を取得。両方のデータを比較分析して、当社の価格戦略の改善提案を作成して」
この組み合わせにより、市場動向の迅速な把握と経営判断の迅速化が可能となります。
3つ以上のMCPサーバーを組み合わせる方法
複数サーバーが増えた場合の設定方法や、プロンプト設計・権限管理・衝突回避のコツを学びます。
設定例(5つのサーバー):
{
"mcpServers": {
"filesystem": { /* 設定 */ },
"github": { /* 設定 */ },
"brave-search": { /* 設定 */ },
"postgres": { /* 設定 */ },
"slack": { /* 設定 */ }
}
}
・サーバーの優先順位付け:基本的なもの(filesystem, github)を優先
・権限管理:各サーバーが必要最小限の権限のみ持つ
・プロンプト設計:特定のサーバーを指名して使用







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