医療事務の仕事を支える《AIレセプトチェックソフト》6選

医療機関にとって、月末月初に行われる請求業務は医療機関の査定や収入に関わる大きな業務のひとつです。その業務を担っているのが医療事務スタッフです。1か月間の診療に関わる請求を行う重要な役割を担っていますが、医療機関が診療費を請求するための専門知識が必要であり、入力や記録のミスなどがあれば誤った請求につながります。

この記事では、医療機関の請求に活躍するAIを活用したレセプトチェックソフトについてご紹介します。

目次

▣日本初のレセプト点検専用ソフト「MightyChecker®」

株式会社AISの「MightyChecker®」は1999年に日本で初めて誕生したレセプト点検専用ソフトです。そのMightyシリーズの最新版、「Mighty Checker EX」は【レセプト点検×AI】を実現した商品です。医療現場での圧倒的な導入実績があり、AIによるシステムの成長を特徴としています。また、保険ルールの解説や提出前に査定改善項目がチェックできるなど、チェック漏れや業務の効率化への対策も備わっています。

出典:株式会社AIS

▣老舗メーカーウィーメックスの「Medicom®シリーズ」

50年以上、レセコン開発を行ってきたウィーメックス株式会社からクリニック向け完全クラウド型電子カルテ「Medicom クラウドカルテ」が新たに発売されました。領収書、医療費明細書、処方箋などの帳票印刷物を自動発行したり、日々の会計事務作業にも使えるほか、AIによる自動算定機能を搭載しているのが大きな特徴です。カルテに入力された内容をもとに、自動的に算定可能な項目を抽出することで、算定漏れを防止します。

出典:ウィーメックス株式会社

▣ICT分野の大手が手掛ける「HOPE®シリーズ」

幅広い事業領域と技術力・実績のある大手の富士通から提供されている医療機関向けのクラウド型電子カルテシステム「HOPE®シリーズ」。このシリーズは大きな医療機関から診療所向けまで、さまざまな規模でシステムの提供がされています。大中規模はもちろん、診療所向けの「HOPE LifeMark-TX Simple type」でもAIによる自動学習機能で医師の入力作業を補助したり、会計ごとにレセプトチェックを行うため、月末月初の作業負荷を軽減します。

出典:富士通

▣医療事務育成事業を手掛けるニチイの「チェックアイDX」

医療事務の代行や育成を行っているニチイが診療所や調剤薬局向けに提供している「チェックアイDX」はクラウド上でレセプト点検を行うレセプトチェックソフトです。自動点検・自動学習はもちろん初期設定からAIが行ってくれるため、利用者に優しい仕様になっています。また、1か月分のレセプトを5時間かけ目視で点検していた診療所が点検時間を15分程度に短縮できたなどの効果も挙げられています。

出典:ニチイ

▣デジタルで健康増進を目指すDX CARE株式会社の「レセプトチェッカーLS Plus

2020年創立の新しい企業ですが、「Digitalで予防、治療する社会を創造する」を目標に掲げ、医療の現場にサービスを提供しています。DX CARE株式会社からは「レセプトチェッカーLS Plus」というクラウド+AI学習を用いたシステムを提供しています。多数のレセプトに対しAIが自動学習を行ったり、医療機関ごとの細かな設定が不要で、すぐに導入・使用が可能となっています。

出典:DX CARE株式会社

▣創業60年の製薬設備メーカーが作る「Brain Box®シリーズ」

調剤設備や滅菌器、システム開発などを手掛ける老舗製薬設備メーカーで知られる湯山製作所(ユヤマ)から診療所向けに提供されている「Brain Box®シリーズ」。AI機能を持つレセプトチェックソフトで、AIがカルテや会計、レセプトの内容を解析し、他にオーダーするものがないかを提案、漏れを防いだり内容を評価して次回に活かせるように学習を積み重ねていきます。

出典:湯山製作所

まとめ

レセプト業務に関するAIが活用されたソフトを6つ紹介してきました。AIを活用したソフトやシステムの導入は、請求業務の負担を軽減する他、医療機関の収支や利益にも大きく反映されます。今回紹介したもののほかにも様々な会社からソフトが提供されています。それぞれの医療機関の規模に合ったソフトやシステムの導入が必須となりますので、試用期間の有無や導入費用について、現場で使いやすいシステムなのかなど、比較をして導入を検討するとよいでしょう。また、支払基金の公開ルールや電子点数表に完全対応しているかなどについても確認しましょう。

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